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「優劣の錯覚」と「劣等の錯覚」

2025/03/12

「優劣の錯覚」とは心理学において、自分自身の能力や性格を「平均より優れている」と錯覚してしまう心理効果です。
これも認知バイアスの一種であり、無意識的に働いた心の防衛本能が、自尊心を守ろうとする働きである。

これにはドーパミンが、大きな役割を果たす。人間には、他人より優れていたいという欲求が本能に備わっている。優越感を感じると、脳からドーパミンが分泌され、快楽を感じることができる。

そして、その対極にあるのが、劣等感です。他者や理想の自分と比べて、自分が劣っていると感じる感情です。それが高じて、嫌な事や苦しいことばかり気になってしまいます。これが「劣等の錯覚」です。

この「劣等の錯覚」にさいなまれてしまうと、とても厄介です。人間にはいいことが起きた時に分泌されるホルモンと、劣等感を感じた時のホルモンや神経伝達物質があります。このブログでもいくつか紹介しています。

良いことが起きた時に分泌されるホルモン
・ドーパミン=快楽や報酬を感じた時に分泌される
・セロトニン=幸せや安定した気分の時に分泌される
・オキシトシン=絆や信頼感を感じるときに分泌される
・エンドルフィン=多幸感を感じた時に分泌される


劣等感を感じた時のホルモンや神経伝達物質
・コルチゾール=ストレスを感じるときに分泌される
・セロトニンは分泌されなくなり、不安・うつ状態になる
・ドーパミンは分泌されなくなり、やる気が減退する
・ノルエピネフリン=過剰分泌で不安や過敏症を引き起こす


たとえばドーパミンが、700万年前に人間が期から降りて食べ物を獲得するようになった時から放出されたように、これらのホルモンは人間の紀元と発達とともに生成されてきました。脳の3層構造の仕組みと連動しています。

それだけに、自分の意思の力だけではどうにもなりません。ホルモンとはとても恐ろしい。。

3層の一番外側の大脳新皮質で劣等感を持ってしまうと、ドーパミンもセロトニンも分泌されなくなり、やる気がなくなります。ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌され、これがうつ病の原因となります。

つまり、いかに劣等感を寄せ付けず、「優劣の錯覚」を作るかが、脳の使い方としてとても重要です。
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